山西 正記

教育実践学分野

運動

専門領域

運動学、体育学、身体教育学(運動の学習と制御、運動発達)


研究テーマ


研究の詳細

「良質な運動を観察すると,よい動きが身につく」現象に興味をもち,行為者と観察者の間で伝達される情報源を工学的な手法を用いて検証している。また「工夫された環境に身をおき活動すると,良質な身体知が獲得される」事態にも関心をもち,ヒトが環境に適応する過程で生成される運動様式の構造を現象学的アプローチから模索している。前者は「見て盗む」行為であり,観察者が積極的に行為者の動きの中から「コツ」や「カン」らしき情報を抽出し,自身の内部モデルに取り込み,そして試行錯誤を経て自分の動きとして定着させる過程に挑戦するものです(他者観察・運動共感・模倣・運動学習など)。後者は「学びの場がもつ力」や「学ぶ順序(文脈)」に関心をもつもので,教師(又は保育士)によって意図され・設定された環境が学習者の多様な運動様式や運動感覚を創出する可能性に挑戦するものです(教材開発・学習の場づくり・適応過程など)。


主な研究業績

researchmapよりご覧いただけます。


指導可能なテーマ

児童の運動学習過程に関わる学習法の開発とその成果の検証,児童が課題解決に際して採用した学習戦略の検討,運動実践にともない児童が獲得した運動の知識(身体知)の解明,そして学校体育で取り組む各種運動内容の教材開発とその評価を扱います。研究手法は,仮説―検証型の実験デザインが中心です。スポーツ運動学やスポーツ心理学(体育心理学)の学術背景から,児童の「学びの構造」と独創的な「学習教材の開発」にアプローチできます。


これまでに指導した修士論文題目

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